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お肌のはなし ~ 目元の印象で大違い。目の周りのくすみや色素沈着の原因と予防セルフケアのポイント ~

見た目の印象を大きく左右する、目の周りのくすみ、色素沈着の原因はさまざまです。瞬きなどの動きが頻繁な目の周りの肌は柔らかくデリケート。目の周りは、紫外線や摩擦、メイクなどのダメージを受けやすく、ダメージからの防御として生成されるメラニン色素が沈着しやすい部位とも言えます。セルフケアでは保湿やUVケア、正しいクレンジング洗顔が大切で、これらのケアを疎かにすると頑固なシミへとつながる可能性も高まります。以下では、これからも美しい印象を保ち続けることができるよう、目の周りの色素沈着の原因と適切なセルフケアのポイントについて詳しく説明します。

目の周りのくすみの原因は、メラニン色素やメイク着色料の色素沈着、潤い減退による透明感の減少など

目元や目の周りのくすみの要因は多岐にわたりますが、主な要因の一つは色素沈着です。肌は外部からの刺激、例えば紫外線や摩擦などに対抗するために、メラニン色素を生成します。また肌が乾燥しているとバリア機能が低下するため、肌を保護するためにより多くのメラニン色素を生成するようになります。これに加えて、メイク製品に含まれる合成着色料、特にタール系色素なども色素沈着のリスク可能性を高めます。
他にも、大きな要素として年齢による影響があります。年齢が進むと、ターンオーバー(肌代謝)の働きが衰えてくるため、生成されたメラニン色素が肌の外部へ排出されにくくなります。また、加齢に伴う目元のたるみによる影や、肌の水分保持能力の低下による透明感の減少も、肌がくすんで見え、印象を暗くする要因です。

年齢とともに肌のメラニン色素を排泄する力が衰え、目元のたるみによる影が深くなり、潤い不足で肌の透明感が失われる

・ターンオーバー(肌代謝)の衰えが、生成されたメラニン色素を排泄する力を弱め、肌の色素沈着を促進させます。

・目元の肌がたるみがちになり、たるみの陰影が目の周りを暗く見せ、くすんだ印象になります。

・肌内部に存在する保湿成分(ヒアルロン酸や、天然保湿因子など)の減少により水分保持能力の低下して肌の透明感が損なわれ、目の周りがくすんだ印象になります。

紫外線は、光老化を進行させ肌の明るさを減退させるとともに、くすみやしみの原因となるメラニン色素の生成を促進させる

・紫外線A波(UV-A)は、光老化の進行を促します。光老化の進行は、シワやたるみ、潤いの減退などにつながります。こうしてできた目元のたるみによる陰影や、潤いの減退による透明感の減少などが、目の周りが暗くくすんで見える要因になります。<
※紫外線の影響による老化は光老化と呼ばれ、加齢に伴う自然老化と区別されています。

・紫外線B波(UV-B)は、肌の日焼けや炎症の主な原因であり、肌に深刻なダメージを与えます。紫外線B波を浴びると、肌の細胞を保護するために、紫外線を吸収するメラニン色素が生成されます。このメラニン色素が肌に蓄積し沈着することが、くすみやしみの原因となります。

過度に肌をこすることは、摩擦の刺激によるメラニン色素生成を促進させる

・肌をこする摩擦による刺激は、肌の炎症のリスクを高めます。そのリスクからの保護のためにメラニン色素の生成が活発化されます。クレンジングや洗顔、そしてタオルで拭く際に強くこすることや、花粉症の季節に目のかゆみで目をこすりがちなことなどは、色素沈着のリスクが高まる要因となります。

肌の乾燥はバリア機能低下させ、メラニン色素が生成されやすい肌環境の原因

・目の周り、特にまぶたの皮膚は非常に薄く、皮脂腺が少ないため、乾燥しやすい部位です。乾燥は、皮膚のバリア機能を低下させ、外部からのダメージを受けやすくなる状態を作り出します。したがって、これらの条件下ではメラニン色素が生成されやすい環境が形成されます。

メイク落としが不十分だと、メイク色素が肌に沈着し、くすみの可能性を高める

・アイシャドウなどのアイメイク製品には、一般的に石油由来のタール系合成着色料が含まれていることがほとんどです。これらのタール系色素は、メイクの持ちが良いというメリットがある一方、メイク落としが不十分な場合、これらの色素が肌に沈着し、くすみの原因となる可能性があります。

くすみ予防対策のセルフケアで大切なポイント

目の周りのくすみ・色素沈着には、加齢、紫外線、摩擦、乾燥、メイク色素など様々な要因があることがわかりましたが、この対策には日ごろより、予防を意識したスキンケアを心がけることが大切です。

目の周りのくすみ対策は、加齢に伴う肌の衰え予防のスキンケアが大切

・加齢によるくすみや色素沈着の要因には、ターンオーバー(肌代謝)の衰えによるメラニン色素の対外排泄リズムの低下をはじめ、肌のたるみによる陰影、肌内部の潤い成分の減少による透明感の減少があり、それぞれに対策は異なります。

ターンオーバー(肌代謝)の衰え予防を意識したスキンケア

肌のターンオーバー(肌代謝)は加齢とともに不活性になり、肌は次第に衰えていきます。ターンオーバーの働きを維持することが、肌の衰え対策には重要で、そのポイントはクレンジングと洗顔です。クレンジングと洗顔の際に働く「アルカリ中和能」という肌の作用が、ターンオーバーの活発化につながります。
注意点としては、アルカリ中和能はアルカリ性に傾いた肌を弱酸性に戻そうとする作用であるため、弱酸性タイプのクレンジングや洗顔料を使用している場合この働きが十分に作用しません。そのため、石鹸や、アルカリ性タイプのクレンジングや洗顔料を使用することがセルフケアのポイントです。

肌の持つ「アルカリ中和能」について興味のある人は、こちらのコラムもご参考ください。
お肌のはなし ~スキンケアアイテムの弱酸性と弱アルカリ性について~

目元の肌のたるみ、透明感減少の予防を意識したスキンケア

加齢に伴い 肌内部から肌の美しさを維持する重要な成分が減少していきます。ヒアルロン酸やエラスチンなど肌の弾力性を維持する成分が失われることで、肌のたるみが目立つようになってきます。同様に、コラーゲンや天然保湿因子(nmf)が減少することにより、肌の水分保持能力が低下して肌の潤いが減少し、透明感が失われていきます。
こうした問題への対処としては、保湿をベースに、ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンといった美容成分が含まれるエイジングケア用の美容液などを適切に使用することがセルフケアの基本になります。

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紫外線対策は、色素沈着の原因となるメラニン生成を抑えるための効果的なセルフケア

紫外線A波(UV-A)による光老化は、加齢による自然老化と同様、たるみによる陰影や潤い減退による透明感の喪失などのため、暗くくすんだ印象をもたらす要因になります。一方、紫外線B波(UVーB)は、メラニン生成を刺激し日焼けの原因となります。過度に浴びるとメラニン色素が大量に生成され、肌に蓄積し沈着する要因となります。このことを防ぐためには、紫外線から肌を守る適切なケアが重要です。

紫外線から肌を守るため、直射日光を避ける装いを心がけ、日焼け止めを適切に使用する生活習慣が大切

・外出時は帽子を被るなど、直射日光を避ける装いを心がける
・紫外線A波(UV-A) 紫外線B波(UV-B)の特性を理解し、適切に日焼け止めを使用する。
※日焼け止めを使用した際は、夜、不要になった時間帯には、しっかりとクレンジングで落とすことが必須です。
このことを疎かにすると、ターンオーバー(肌代謝)の不活性化へとつながります。

紫外線対策について興味のある人は、こちらのコラムもご参考ください。
お肌のはなし ~UVケア(紫外線対策)は、エイジングケア(光老化ケア・自然老化ケア)~

摩擦刺激から肌を守り、色素沈着を防ぐためにスキンケアで意識したほうがいいこと

摩擦刺激による色素沈着を防ぐ対策は、自身の普段の生活スタイルを見つめなおすことで改善できることが少なからずあります。

摩擦刺激から肌を守る生活習慣

・洗顔後のふき取り時、吸水性の高いタオルを使用し、ゴシゴシと擦らずにすむように心がける
・クレンジングや洗顔料は、スクラブタイプを避け、できるだけ摩擦レスタイプを使用することを心がける

なお、花粉症などの目のかゆみなどで就寝時に無意識に目のあたりを擦ってしまうことへの対策は、なかなか難しい問題ではありますが、就寝時にアイマスクなどを検討してみても良いかもしれません。

十分な肌の保湿ケアで、メラニン色素が生成されやすい肌環境の改善を目指す

肌の乾燥は、メラニン色素が生成されやすい肌環境の原因となりますが、その改善に保湿ケアは非常に重要です。特に混合肌(インナードライ肌)の人は、肌表面が脂性肌(オイリー肌)と同じように見えるため、肌内部が乾燥していることに気づかず保湿ケアが不要だという間違った判断をしてしまうことがあります。そのために、正しい知識を持ち、自分の肌質を正確に理解することが不可欠です。また、肌質に合わない過剰な保湿は、逆にデメリットになる恐れもあります。肌質は変化することもあるため、定期的に肌の状態を確認し、適切な保湿ケアを心がけることが大切です。

「保湿過多」について興味のある人は、こちらのコラムもご参考ください。
お肌のはなし ~ スキンケア。保湿しすぎは逆効果になる場合も ~

アイメイクなどの色素沈着を防ぐために、正しいクレンジング洗顔による適切なスキンケアが大切

アイメイクやその他のメイクによる色素沈着を防ぐためには、クレンジングやアイメイクリムーバーを適切に使用して、メイク汚れを完全に取り除くことが重要です。特に、アイシャドウなどのアイメイク製品には、石油由来のタール系合成着色料が含まれている場合が多く、色素沈着の心配が高まります。選ぶべきクレンジング製品やリムーバーは、使用中のアイメイク製品やメイクの濃さに応じて変わりますが、できるだけ肌に優しく、肌をゴシゴシと擦ることを最小限で済ますことができる摩擦レスのタイプを選ぶことが望ましいです。

「クレンジングの選び方」や「おすすめのクレンジング」について興味のある人は、以下のページもご参考ください。

お肌のはなし ~ クレンジングの種類と洗浄力、正しい選び方について ~

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目の周りのくすみや色素沈着。その原因とケアのポイントついてのまとめ

ここまでで、目の周りのくすみや色素沈着には、以下のような要因があり、それぞれに対策が見えてきました。

【加齢要因への対策】 正しいクレンジングと洗顔の習慣により、肌のターンオーバー(肌代謝)の働きの維持を心がける。
【紫外線要因】 適切なUVケア習慣により、メラニン色素発生を抑える
【摩擦要因】  クレンジングや洗顔時に擦りすぎを避ける。
【乾燥要因】  自分の肌タイプを正しく理解し適切は保湿ケアを心がける。
【メイク色素要因】 クレンジング、アイメイクリムーバーなどと適切に使用し、メイクをしっかりと落とす

以上は、スキンケアの基本でもあるため特別なことではありませんが、重要なのは正しい理解に基づいてこれらを実行し、継続的に行う習慣を身につけることです。
こうして身についた習慣により、目の周りのくすみの心配が軽減され、そして輝く表情を作り出す未来を築く鍵となってくれるでしょう。

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