お肌のはなし ~ クレンジングで叶える肌のデトックス ~
毎日のスキンケアの中で、なんとなく行っている「クレンジング」。実はこれが、肌の状態を左右する大切なカギだと知っていますか?メイクや汚れを落とすだけでなく、肌に不要なものを取り除き、健やかな肌へと導く“デトックス”の役割も果たしているのです。ここでは、クレンジングによる肌のデトックスについて、その仕組みや効果的な方法をわかりやすく解説していきます。
そもそも「肌のデトックス」って?
「肌のデトックス」とは、肌に溜まった汚れや老廃物、酸化による不要物などを取り除き、本来の健やかな肌状態を取り戻すためのケアです。私たちの肌は日々、メイクやほこり、黄砂や花粉などのPM2.5、皮脂の酸化、さらにはストレスや生活習慣の乱れといった外的・内的ダメージにさらされています。これらが積み重なることで、肌のターンオーバーが乱れ、くすみや毛穴の詰まり、ごわつきといったトラブルを引き起こします。だからこそ、余分なものをしっかりリセットすることが大切。肌のデトックスを意識したケアを日常に取り入れることで、肌本来の力が引き出され、明るく透明感のある素肌へと近づけることが可能になるのです。
肌は排泄器官。体内の老廃物を排泄するデトックス機能が備わっている
肌は体の健康を守るため、不要な老廃物を汗腺から汗として排出する排泄器官としての役割を果たしています。また、ターンオーバーにより古くなった角質が自然に剥がれ落ちますが、これも排泄機能の一部と言えます。さらに、外部の刺激から肌を守るために、皮脂腺から皮脂を分泌し、皮脂膜で肌を保護しています。このように、肌には体内の老廃物や古い角質、余分な皮脂などが排出される仕組みが備わっています。
肌に不要なものが溜まる理由
しかし、日常生活ではメイクや日焼け止め、大気中のほこりや花粉、排気ガス、PM2.5などが肌に付着します。クレンジングや洗顔が不十分で、これらを完全に落としきれないと、残った汚れが汗腺や皮脂腺を塞ぎ、排出機能が十分に働かなくなります。これが、日々続くことで、肌に不要なものが蓄積されていきます。
以上に加え、睡眠不足や不規則な食生活、運動不足、さらにはストレスなども、肌に不要なものを蓄積させる要因です。これらは体内環境を悪化させ、血行不良や代謝の低下を招きます。その結果、老廃物のスムーズな排出が滞り、排出機能の慢性的な低下につながったりします。
肌に不要なものの蓄積による肌ダメージ
-
メイク汚れや大気中の汚れなどの付着による肌への過剰負担
日常的に使うメイクや日焼け止め、また大気中のほこりや排気ガス、PM2.5などが肌に付着し、それらがきちんと落とされないと、肌に過剰な負担がかかり、その結果、肌にダメージを与えることになります。
-
皮脂や汗の酸化にる肌ダメージ
皮脂や汗は時間の経過とともに酸化し、肌に刺激を与える物質に変わります。これが炎症などの肌トラブルを引き起こす原因となり、さらに排出されずに残った皮脂が固まることで、毛穴が詰まり、毛穴の開きの原因にもなります。
-
古い角質など不要なタンパク質の滞留
肌表面に古い角質や壊れたタンパク質が蓄積すると、肌の透明感が失われ、くすみやざらつきが気になるようになります。さらに、それらが毛穴の中に詰まると、毛穴の詰まりや黒ずみ、ニキビといった肌トラブルを引き起こす可能性があります。
肌のデトックスはクレンジングがカギ
肌のデトックスでクレンジングが「カギ」と言われるのは、肌に溜まった汚れや老廃物を取り除くための最初の大切なステップだからです。この工程を怠ったり不十分なままにすると、汚れが毛穴や汗腺、皮脂腺をふさぎ、肌本来の排出機能を阻害してしまいます。つまり、クレンジングは肌表面の汚れを落とすだけでなく、肌内部にたまった不要物の排出を促す“土台作り”でもあり、デトックス機能をしっかり働かせるための欠かせないケアなのです。
さらに、クレンジングによって肌環境が整うことで、肌本来の働きが引き出され、ターンオーバー(代謝)も整いやすくなり、健やかな肌リズムの維持にもつながります。
クレンジングのメリット
- メイク汚れや大気中の汚れなど外的要因による汚れを取り除く
- 肌の排泄機能(デトックス機能)が働きやすい肌環境を整える
- 肌のターンオーバー(代謝)の安定など、健やかな肌リズムをサポート
クレンジングによるデトックスの具体的なステップ
ステップ 1:肌に負担をかけないクレンジング剤を選ぶ
クレンジング選びでは、汚れをしっかりと落とせるものを選ぶことはもちろんですが、洗浄力が強すぎて肌に負担をかけてしまうアイテムは注意が必要です。ただ、肌に優しそうだからと、弱酸性タイプを選びたくなるかもしれませんが、肌に長くとどまる美容液や美容クリームなどのスキンケア製品とは異なり、クレンジング剤や洗顔料は必ずしも弱酸性にこだわる必要はありません。むしろ、弱アルカリ性タイプは、肌に本来備わっている「アルカリ中和能」という機能が刺激されてターンオーバーの活性が促されるため、肌に良い影響をもたらす効果が期待できます。
肌に備わっている「アルカリ中和能」という働きについてご興味のある方は、こちらもご参考ください。
お肌のはなし ~スキンケアアイテムの弱酸性と弱アルカリ性について~
ステップ 2:クレンジング時は、「摩擦レス」でゴシゴシと擦らない
クレンジング時にゴシゴシと肌を強くこすってしまうと、角質層が傷つき、肌のバリア機能が低下します。その結果、外部からの刺激に敏感になったり、ターンオーバーが乱れてざらつきやゴワつきの原因となることがあります。また、摩擦による刺激は肌の炎症リスクを高め、それに反応してメラニン色素の生成が促進されるため、シミや色素沈着のリスクも高まります。肌に余計な負担をかけないためにも、洗顔やクレンジングの際は、指の腹を使って優しく洗うなど、できる限り摩擦を抑えるようにすることが大切です。
ステップ3:クレンジングと洗顔後のケアは、朝と夜では違う
朝のクレンジングと洗顔後のケアは、1日のスタートとして紫外線や乾燥など外的要因から肌を守る準備が主な目的です。一方、夜のクレンジングや洗顔後のケアは、1日の肌のストレスを取り除き、肌のリカバリーを重視するケアが重要です。
クレンジング、洗顔後のケア「朝」
朝のクレンジングや洗顔後のスキンケアは、これから始まる1日に備えて、紫外線や乾燥といった外部からの刺激から肌を守るための準備を整えることが目的です。そのため、肌をしっかりと潤す保湿ケアと、紫外線対策としてのUVケアが欠かせません。
保湿ケア
- 保湿ケアを行うことで、肌のバリア機能がしっかりと維持され、乾燥によるトラブルや炎症を予防できます。潤いを保持することで、乾燥小じわや深いしわの形成を防ぎ、老化の進行を遅らせる効果が期待されます。さらに、肌の水分バランスが整うことで、柔らかさや滑らかさが保たれ、見た目の若々しさだけでなく、肌本来の機能の若さも維持されます。これにより、ターンオーバーやデトックス作用など、健康的な肌の働きをサポートすることが期待できるようになります。
UVケア
- UVケアは、紫外線による肌へのダメージを防ぐうえで非常に重要です。さらに、日中に受ける紫外線の種類に合わせた対策ができれば、より効果的なケアになります。紫外線には、日常的に浴びやすいUV-A(A波)と、屋外での活動時に多く浴びるUV-B(B波)があります。UV-Aはシワやたるみ、乾燥など肌の老化を招き、UV-Bは日焼けやシミ、そばかすの原因になります。
クレンジング、洗顔後のケア「夜」
夜のクレンジングや洗顔後は、肌を素の状態に戻して解放することが大切です。この解放状態によって、1日の疲れやストレスが取り除かれ、肌の回復が促進されます。夜間は、肌が老廃物を排出するデトックス作用や皮脂を分泌して保護するなど、健康を維持するための活動が活発に行われます。そのため、これらの働きが円滑に進むようサポートすることが、夜のスキンケアで美肌を保つためのポイントです。
このように、就寝中の肌の自然な働きを活かしたスキンケア方法として、「夜だけ美容断食」というスキンケア法があります。ご興味のある方は、ぜひ以下のページをご覧ください。
与えないスキンケア:夜だけ美容断食とは
肌のデトックスを叶えるオススメのクレンジング
肌本来の働きを活かす弱アルカリ性クレンジング
-
Kooミラクルクレンジング
弱アルカリ性で潤いを残しながら汚れをしっかり落とします。
※保湿・整肌の8種のアミノ酸(グルタミン酸、アルギニン、グリシン、アラニン、プロリン、セリン、トレオニン、リシン) - 商品購入ページはコチラ
「クレンジングで叶える肌のデトックス」のまとめ
ここまで解説してきましたとおり、クレンジングは肌に溜まった不要物を取り除き、ターンオーバーを促進するための大切なデトックスの第一歩です。メイクや汚れ、酸化物質を落とすことで、肌の自然な排出機能が働きやすくなり、健康的な肌を維持するために欠かせません。特に、毎日メイクをしている方や肌のごわつきが気になる方には、肌に優しいクレンジング剤を選び、優しく丁寧に行うことが大切です。夜のクレンジングで肌と心をリセットし、健やかな肌へ導きましょう。