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お肌のはなし ~ 毛穴詰まりの原因、角栓。NGケアと正しい毛穴ケア ~

気になる毛穴詰まりの原因でもある角栓。角栓は放置しておくと更に成長し、毛穴のブツブツの目立ちなどを進めてしまうことにもつながります。ここでは、角栓ができる原因や角栓除去のNG行為、角栓予防のための正しい毛穴ケアなどについて解説していきます。

毛穴詰まりのもと、角栓ができる原因

毛穴詰まりの原因である角栓は、毛穴内で皮脂が固まったものです。皮脂が毛穴内で固まる原因には、皮脂の過剰分泌や、メイクが十分に落とされずに毛穴が塞がっている状態などがあります。

角栓は皮脂や古い角質などの塊

角栓とは、毛穴の中で皮脂と古い角質などのタンパク質が混ざり合い、硬くなり酸化してできる塊です。特に鼻やTゾーンなど、テカリやベタつきが気になる部位によく見られます。角栓のもととなる皮脂は、毛穴内の皮脂腺から分泌され、毛穴を通じて肌表面を覆い、肌を保護し潤いを与えます。しかし、皮脂の分泌が過剰になると、テカリやベタつきだけでなく、毛穴に溜まった皮脂が古い角質と混ざり角栓になります。ケアを怠ると、角栓は毛穴の内部で徐々に大きくなり、毛穴を押し広げてブツブツとした毛穴の目立ちをさらに悪化させます。

皮脂の過剰分泌が角栓の成長を促進させる

角栓が皮脂などの塊であることから、皮脂が過剰分泌される肌状態になると、さらに角栓の成長が進むことになります。皮脂の過剰分泌には、加齢による変化、不適切なスキンケア、過度なダイエットやストレスによるホルモンバランスの乱れ、食生活の乱れなど、様々な要因があります。皮脂の過剰分泌を抑えるためには、まず自分の生活習慣や肌質を正しく理解し、正しいスキンケアを基本に肌本来の力を強化することが大切です。

皮脂の過剰分泌についての情報などにご興味のある方は、ぜひ、以下のコラム記事などもご参考ください。
お肌のはなし ~ 顔のテカリとベタつき。皮脂の過剰分泌の原因と改善のためのスキンケア対策 ~

不十分な洗顔によるメイク汚れの残りも角栓の成長を促進させる

洗顔やクレンジングが不十分で、メイク汚れがしっかりと落とせていないと、毛穴から浸透したメイク成分が毛穴を塞いだままの状態となります。この状態では、皮脂腺から分泌された皮脂は外に出られず、毛穴内に蓄積されてしまいます。残ったメイク汚れの油分が、外に排出されずに蓄積された皮脂や古い角質とも混ざり合うため、角栓の成長をますます促進させる原因となるのです。

特にファンデーションや日焼け止めなどは油分を多く含んでいるため、洗顔だけでは落としきることは難しく、クレンジングを使ってしっかりと落とすことが重要です。

角栓の放置は、毛穴の黒ずみなど様々な肌トラブルの可能性を高める

角栓を放置すると、毛穴の拡大や黒ずみによる毛穴の目立ちや、肌のざらつきやニキビなど、様々な肌への影響があります。
その影響は、見た目の美しさが損なわれるだけでなく、肌の健康にまで及びます。

毛穴の広がり

角栓が毛穴に詰まったまま成長すると、毛穴が押し広げられて常に開いた状態になります。特に鼻やTゾーンでは目立ちやすく、見た目が大きく損なわれます。

肌のザラつき

角栓が毛穴に詰まり盛り上がることで、肌表面に凹凸が生じます。これにより、肌表面がザラザラとした触感になり、化粧のノリが悪くなることがあります。

毛穴の黒ずみ

角栓は毛穴の黒ずみの原因にもなります。角栓は皮脂などの塊で、はじめは白っぽい色をしています。皮脂には脂肪酸が含まれており、酸化することで黒っぽく変色します。このため、角栓が毛穴に詰まると、次第に黒ずんで見えるようになってくるのです。特に鼻の周りでは「いちご鼻」と呼ばれる見た目になりやすくなります。

ニキビの原因にも

角栓とニキビは異なるものですが、角栓はニキビの発生原因の一つです。角栓が毛穴を詰まらせると、毛穴内でアクネ菌が繁殖しやすい環境になります。アクネ菌は健康な肌にも存在する常在菌ですが、詰まった毛穴内で角栓を餌にして増殖すると、それが、やがて炎症を引き起こし、ニキビ発生や悪化の原因となります。

角栓を悪化させるNGケア

角栓を放置してはいけませんが、間違ったケアは角栓をさらに悪化させる恐れがあります。
以下に、角栓ケアで避けるべきNGケアを紹介します。

角栓ケアのNG①:指などで無理に角栓を押し出す

角栓を指などで無理に押し出したり、ピンセットなどで取り出すことはNGです。そのような角栓の無理な除去は、その刺激が、毛穴や周囲の皮膚の炎症の原因となる可能性があります。さらに、角栓を取り除いた後の毛穴が開いたままになることもあり、毛穴の目立ちが残ってしまうことと、開いたままの毛穴に再び皮脂が詰まりやすくなるリスクがあります。

角栓ケアのNG②:毛穴パックのやりすぎ

毛穴パックは手軽に角栓を除去できるアイテムですが、頻繁に使うことはNGです。毛穴パックは、剥がす際に、角栓だけでなく肌表面の必要な潤いまでも取り去ってしまいます。このことは、皮脂の過剰分泌という肌の反応を誘発する原因になります。さらに、乾燥肌の人には剥がす際の刺激が大きな負担となることもあります。こうしたことから、毛穴パックは、使用説明書に従い、適正な頻度での使用に留めるよう注意しましょう。

角栓ケアのNG③:洗顔時のゴシゴシ洗い

角栓ケアには洗顔が大切なことには間違いはありませんが、ゴシゴシと強く擦るような洗顔はNGです。ゴシゴシ洗うと、必要な皮脂までが奪われ、肌のバリア機能が低下して乾燥や肌荒れを招く恐れがあります。さらに、摩擦によるダメージが肌を傷つけ、角栓の問題を悪化させることもあります。洗顔時には指の腹を使って優しく洗うことを心がけましょう。

日々のスキンケアで角栓を予防するには

角栓を予防するためには、日々のスキンケアに注意を払い、原因となる要素を減らすことが重要です。前述のとおり、角栓の原因には、毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌、不十分なメイク落としなどが挙げられます。これらの原因を意識したケアを行うことで、角栓の発生や成長を軽減し、健康な肌環境を整えることができます。

すっぴんの時間帯をしっかり確保すること

角栓が毛穴に詰まる主な原因は、メイクや汚れで毛穴が塞がることです。毛穴内部の皮脂腺から分泌された皮脂が外に排出されずに溜まり、古い角質などのタンパク質と混ざって酸化し、固まって角栓となります。

このことからも、角栓ケアで重要なことは、一日の中で毛穴が塞がれていないすっぴんの状態の時間を、しっかりと確保することです。休日などで人と会わない日はすっぴんで過ごすことが容易かもしれませんが、毎日となると、就寝時が確実にすっぴんでいられる時間帯です。

就寝前のメイクオフは、洗顔とクレンジングで完全すっぴん状態に

就寝前のメイクオフは、角栓予防だけでなく、健康な美肌を保つための多くのメリットがあります。就寝前に洗顔とクレンジングでメイクをしっかり落とし、その後に美容液で保湿ケアを行う人もいますが、就寝時には美容液も使わず、完全にすっぴんの状態のほうが美肌を維持するには効果的です。

これは、就寝時の夜の肌が、老廃物の排泄の働きなどの肌本来の働きが活発になる時間帯でもあるためです。こうした肌本来の働きを妨げないようにすることは、肌のターンオーバー(肌代謝)の働きなどにも好影響をもたらします。

このような、就寝時の肌本来の働きを活かしたスキンケア法として、「夜だけ美容断食」と呼ばれるスキンケア法があります。ご興味のある方は、ぜひ、以下のページなどもご参考ください。
→ 与えないスキンケア:夜だけ美容断食とは

角栓ケアのNGと正しい毛穴ケアのまとめ

角栓が、皮脂や古い角質などのたんぱく質などの塊であること、その原因には皮脂の過剰分泌や不十分なメイク落としなどがあることはお分かりいただけたと思います。また、角栓を放置すると、毛穴の広がり、黒ずみ、肌のざらつき、ニキビなどの問題が発生するため、適切なケアが必要です。ただし、角栓を指で無理に押し出したり、毛穴パックのやりすぎ、ゴシゴシ洗顔などは角栓ケアとしては不適切であり、角栓をさらに悪化させることにもつながります。

予防には、毛穴が塞がれていない完全なすっぴんの時間を確保することが大切です。そのためには、就寝時の時間を充てることがおすすめで、就寝前のクレンジング・洗顔が角栓予防の鍵となります。さらに、就寝時には美容液などを使わず、完全にすっぴんの状態が理想的です。この状態は、肌の自然な働きを妨げず、肌のターンオーバーを促進し、健康な肌の維持に役立ちます。また、この際に使用するクレンジングは、ゴシゴシ洗いによる肌へのダメージの心配のない摩擦レスで汚れを浮かせて落とすタイプがおすすめです。

以上、ご参考になりましたでしょうか?このようなケアを習慣化することが、毛穴の目立ちにくい健康な美肌を維持する基盤となります。ぜひ、今後のスキンケアにお役立てください

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