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お肌のはなし ~年齢肌が気になり出したら・・・エイジングケアを始める最適年齢と、ケアのポイント~

お肌の曲がり角を越え、年齢肌が気になり出したら、
そろそろエイジングケアについて考える頃ですね。
ここでは、エイジングケアについて
何歳から始めるのがいいのか?
年齢により対策の違いはあるのか?
エイジングサインは、どのように現れるのか?
バランスの整った潤いあふれる肌の維持に必要なことは?
エイジングケアが効果を発揮するための肌環境づくりは?
エイジングケアコスメを選ぶ際のポイントは?

などについて解説します。

エイジングケアを始める最適な年齢は?

シミや小ジワ、くすみ、タルミなど、最近お肌の衰えが気になり始めていませんか?
「そろそろエイジングケアを始めたほうがいいのかな?」と考えることはありませんか?

エイジングケアとは「年齢に応じたケア」のことを指し、「この年齢になるまで始めるのは早すぎる」というルールはありません。むしろ、お肌の変化に気づき、年齢肌が気になりだしたその瞬間こそが、エイジングケアをはじめるベストなタイミングなのです。

ただし、エイジングケアのポイントは始める年齢によって異なります。そのため、自分の年齢や肌状態に合ったケア方法をしっかり理解し、適切なケアを行うことが大切です。

年齢別エイジングケアのポイント

20代はお肌の曲がり角が忍び寄る年齢。エイジングサインを見逃さないことが大切

20代のエイジングケアで大切なことは、エイジングサインを見逃さないことです。25歳がお肌の曲がり角と言われるように、20代後半から30代にかけて、肌の衰えは見た目にも現れてきます。エイジングサインを見逃さず、年齢に応じたケアを始めることが、20代でのエイジングケアのポイントです。

30代から40代は、肌バランスが変わる年齢。肌質の変化に合わせスキンケアの見直しも

30代から40代にかけては、20代で現れはじめた肌変化が一層目立つようになります。30代に入ると、乾燥・毛穴の開き・ハリの不足など、肌の衰えの兆候をはっきり感じるようになります。また、肌質自体も若い頃とは変わってくる場合もありますので、肌質の変化に気付かずにこれまでのスキンケアをそのまま続けてしまうと、肌の衰えを加速させる心配もでてきます。こうしたことから、スキンケアの見直しが必要になってくる年代と言えます。

50代からはエイジングケアが欠かせなくなる年齢。ただし過剰なスキンケアは禁物。バランスの良いケアを

50代になると肌の衰えは急速に進行するため、肌の若さを保つためには、日々のエイジングケアが非常に重要になってきます。まず、エイジングケア用コスメの特長を正しく知って選ぶことが大切です。また、これまでのスキンケアにエイジングケアが加わってくることで過剰なスキンケアの心配がでてきます。過剰なスキンケアは、美肌の維持には逆効果になるため、バランスを考えたスキンケアの見直しも必要になる年代とも言えます。

・20代
エイジングサインを知り、サインの現れはじめを見逃さないこと。
・30代から40代
乾燥・毛穴の開き・ハリの不足など、肌の衰えの兆候をはっきり感じるようになる年代。変化した肌質に合わせたスキンケアの見直しも。
・50代
年齢肌にしっかりと向き合う年代。正しくエイジングケアコスメを選び、過剰になり過ぎない最適なバランスのエイジングケアが大切。

エイジングケアをはじめる時、以上のような知識があるだけでも大きなメリットです。以降で、実際にエイジングケアのポイントを確認していきましょう。

INDEX

エイジングケアのポイント①  自身の肌力を高め、バランスの整った潤いあふれる肌の維持を目指す

バランスの整った潤いあふれる美肌の維持のためには、お肌が健康であることが欠かせません。そのためには、肌のメカニズムについて正しく知ることが大切です。こうした正しい知識を持つことが健康な美肌を保つ必須条件です。
特に「肌の代謝(ターンオーバー)」について正しく知ることは、エイジングケアはもとよりすべてのスキンケアにとっての基本です。
年齢に応じたスムーズなターンオーバーを維持し、自身の肌の健康へとつなげていく。エイジングケア成功のために、このことをしっかり意識しておくようにしましょう。

ターンオーバーとは肌の代謝のことで、その周期は年齢が進むにつれ長くなる

ターンオーバーとは肌の代謝のことであり、お肌の生まれ変わりのことです。肌細胞は、肌の一番内側で生まれ、一定の期間を経て表面のほうへと押し上げられてきます。そして、いちばん外側が寿命を終え垢として剥がれ落ちると、その下に待機していた肌細胞が表面に現れてくるのです。したがって、皆さんの目に映っている肌は、生まれた直後のものではなく、生まれてから一定期間を経過した肌細胞の姿なのです。

この周期は一般的に28日と言われていますが、これは20代の場合の周期です。
実際は年齢によっても差があり、年代別に見てみると次のとおりです。
赤ちゃんの肌がすべすべ、ぷにゅぷにゅなのは、肌細胞が生まれてから14日しか経っていないからなんですね。

年齢別ターンオーバーサイクル

年齢別ターンオーバーサイクル

ターンオーバーが不活性になると、その周期は遅くなります。
肌表面の細胞(つまり目に見える細胞)は、ターン―オーバー最終段階にあたる古く老化した細胞です。そのため周期が遅くなり日数が長くかかるということは、これらの細胞がさらに老化している状態を意味します。そのため、ターンオーバーが不活性になると、結果として、実際の年齢以上に老けた印象を与えてしまうのです。

エイジングケアを始めるにあたり、自身の持つ本来の肌力(特にターンオーバーの活性・維持)を意識した毎日のケアが大切になってくるということが、理解いただけましたでしょうか?

エイジングケアのポイント② スキンケアが効果を発揮できる肌の土台づくり
(有効な美容成分を受け入れやすい肌づくり)

エイジングケア用の美容化粧品にはさまざまな種類のものがあり、エイジングケアにとって有効な美容成分が配合されています。
しかしながら、せっかく有効な美容成分が配合されていても、自身の肌がそれら成分をしっかりと受け入れてくれなければ、期待していた美肌効果は得られません。
例えば、角質が硬くなったかかとを想像してみてください。このかかとに、美容液を塗ったとしても、浸透していくと想像できるでしょうか?
かかとの皮膚が硬いのは、ターンオーバーの周期が、顔の肌の4倍の期間がかるから。
20代の場合、顔ならば28日のところかかとは120日。ターンオーバーが不活性になり、そのサイクルが長くなってしまうとどんな肌になってしまうか?こういうことからも想像いただけると思います。
このようにターンオーバーを整えることは、スキンケアが効果を発揮できる肌環境づくりの点からも大切です。

またよくあるケースとしては、しっかりと洗顔・クレンジングしたつもりでも、化粧品や剥がれ落ちるべき古い角質が残留したままという場合です。
このような場合、肌表面に残る残留物が邪魔をして、有効な美容成分の浸透を妨げることになります。
この対策は、正しい洗顔と、汚れをしっかり落とせる洗顔料やクレンジングを選ぶことです。
この際、お肌に優しいタイプを選ぶことが基本ですが、お肌のpH(ペーハー)に合わせた弱酸性タイプではなく、弱アルカリ性タイプを選ぶことをオススメします。
洗顔・クレンジング時は、弱アルカリ性タイプの場合のほうが、お肌の持つ「アルカリ中和能」という働きを期待でき、ターンオーバーの活性化のサポートにもなるからです。

→ 「ターンオーバー」および「弱酸性・弱アルカリ性」については、以下の記事も併せてご参照ください。
肌本来のチカラ「肌力」を活かしサポートするスキンケア法「夜だけ美容断食」
お肌のはなし ~弱酸性と弱アルカリ性のスキンケアアイテム~

エイジングケアのポイント③ 自分に必要なスキンケアアイテム選び

エイジングの悩みには、「肌のキメ シワ ハリ たるみ」といった質感的なものと、「シミ くすみ(老人性色素班)」といった色素系に起因するものに大別されます。
ここでは「肌のキメ シワ ハリ たるみ」という質感的なエイジングの悩みに対応するスキンケアアイテムに絞り説明いたします。

これら、エイジングケア用のスキンケアアイテムには、主なものとして以下の3つの目的のタイプがあります。

  1. 1)コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどを配合した基礎化粧品(加齢に伴い減少する「肌を組成する美容成分」を補う目的)
  2. 2)フラーレンなどを配合した基礎化粧品(肌老化の原因となる活性酸素から防御する目的)
  3. 3)幹細胞培養液などを配合した基礎化粧品(加齢に伴い衰える肌細胞自身を育てる目的)

1)コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどを配合した基礎化粧品
(加齢に伴い減少する「肌を組成する美容成分」を補う目的)

コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンは、本来肌に備わっている成分であり、年齢とともに減少し、変質する傾向があります。これらの成分が配合された美容液やクリームは、加齢とともに失われていく美肌維持に必要な成分を補うことをエイジングケアの目的としています。

年齢とともに減少する三大美容成分(コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン)

  • ピーク時を100とした相対値
  • 【コラーゲン】

    皮膚内部の真皮層にある線維芽細胞により合成されますが、加齢にともない合成する力が衰え、量が減少。また、コラーゲン自体も劣化していきます。

  • 【ヒアルロン酸】

    自身の質量の6000倍の水分を抱え込むとされており、乾燥を防ぎ潤いを生みだします。また、コラーゲンとエラスチンの間の肌の隙間を埋め、コラーゲンとエラスチンによる柔軟性と弾力性を支えてくれます。

  • 【エラスチン】

    弾力に優れた繊維状のタンパク質。コラーゲン繊維をゴムのように束ね結びつけています。25歳頃をピークに年齢とともにゆるやかに減少、壊れてしまったエラスチンが再生することはないとされています。

2)フラーレンなどを配合した基礎化粧品
(肌老化の原因となる活性酸素から防御する目的)

フラーレンは、老化の要因となる活性酸素を除去する力が高い美容成分です。半分に切ったリンゴをそのまま放置しておくと切った断面が次第に茶色く変色してきますが、これが活性酸素による細胞への影響です。

フラーレンを配合した美容液や美容クリームは、肌老化の原因のもとを除去することをエイジングケアの目的としています。

3)幹細胞培養液などを配合した基礎化粧品
(加齢に伴い衰える肌細胞自身を育てる目的)

一般的に幹細胞コスメと呼ばれている美容液やクリームがこのタイプにあたります。実際に幹細胞が成分として配合されているのではなく、幹細胞を培養した際の培養液が配合されています。培養液には多くの成長因子と細胞を活性を促す成分が含まれています。
幹細胞コスメは、加齢に伴い衰えてしまった肌細胞自身の活性を促すことをエイジングケアの目的としています。

幹細胞には大きく分けて「植物由来」「動物由来」「ヒト由来」の3つの種類がありますが、現在日本で販売されている主な幹細胞エキス配合コスメは「植物幹細胞由来」「ヒト幹細胞由来」になります。
また、ヒト幹細胞由来のなかにも臍帯血由来、脂肪由来、歯骨由来といった違いがあり、臍帯血由来が、培養する細胞自体が若くポテンシャルの高い成長因子などの有用な成分の含有量が多いとされています。

エイジングケアのコスメにも、「減ってしまった成分の補充」「老化に影響のある物質の除去」「細胞自体の活性化刺激」といったアプローチの違いがあることがおわかりになりましたでしょうか?

これからエイジングケアを始めようという方だけでなく、すでにエイジングケアに気をつけておられる方も、以上のようなことを意識いただき、これからのエイジングケアにお役立てください。

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