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お肌のはなし ~ エアコンが肌の乾燥を引き起こす原因と対策 ~

エアコンを使うと、快適に過ごせる一方で肌の乾燥が気になることはありませんか?エアコンの風や室内の空気の乾燥は、肌の水分を奪いバリア機能を低下させる原因になります。さらに温度差や直接当たる風によって、肌はかさつきやごわつきを引き起こすことも。そんな夏場のエアコンによる肌の乾燥を防ぐために、正しいスキンケアや環境対策が重要です。ここでは以下に、エアコンが肌に与える影響と、乾燥から肌を守るための具体的な対策方法をわかりやすく解説していきます。

エアコン使用時に肌が乾燥するのはなぜ?

エアコンによる肌の乾燥は、室内の湿度が下がること、風が直接肌に当たること、そして急激な温度変化によって肌のバリア機能が低下することが主な原因です。これらの影響が重なり合うことで、肌はより乾燥しやすくなります。
そのため、エアコンを使用する際には、しっかりとした保湿ケアや湿度の管理が欠かせません。

エアコンによる空気の乾燥

エアコンは稼働時に空気中の水分を取り除くため、室内の湿度は急速に下がります。実際、エアコンを1時間使用するだけで湿度は約40%程度にまで低下するとされており、これは乾燥が厳しい冬場と同等の湿度レベルです。なお、日本における全国的な年間平均湿度はおよそ70%程度といわれています。このように乾燥した空気の中では、肌の水分が蒸発しやすくなり、乾燥が進みやすくなります。

乾いた風が直接肌に当たる影響

エアコンから吹き出す乾いた風が肌に直接当たると、肌表面から水分がより早く蒸発しやすくなります。特に顔や腕、脚などの露出している部分は、直接、風の影響を強く受けやすく、乾燥が一段と進みやすくなります。

温度差による肌のバリア機能低下

エアコンの使用によって室内と屋外の温度差が大きくなると、肌のバリア機能が弱まり、水分を保つ働きが低下してしまいます。特に冷房中は皮脂の分泌量が減少しやすく、肌を保護する役割を持つ皮脂膜が不足しがちになります。皮脂膜が少なくなると、肌内部の水分がどんどん逃げてしまい、角層(角質層)が乾燥して硬くなり、古い角質がスムーズにはがれにくくなります。その結果、肌のターンオーバー(新陳代謝)のリズムが乱れ、保湿力や外的刺激に対する防御力が低下し、乾燥がさらに進行するという悪循環に陥ってしまいます。

乾燥を防ぐスキンケア対策

乾燥を防ぐためのスキンケア対策では、保湿ケアに適したスキンケアアイテムの使用が欠かせませんが、それと同じくらい重要なのが、肌本来の機能を損なわないスキンケア習慣を保つことです。

肌は本来、自ら潤いを保つための機能──バリア機能や皮脂分泌、天然保湿因子(NMF)など──を備えています。ところが、生活リズムの乱れや加齢、不適切なスキンケアなどの要因でこれらの機能が弱まり、結果として肌の乾燥を引き起こしやすくなるのです。

保湿ケアに適したスキンケアアイテムの使用

肌の内側に存在するヒアルロン酸やコラーゲン、そして天然保湿因子(NMF)など、肌の潤い保つ成分は、年齢を重ねるにつれて徐々に減少していきます。そのため、年齢を重ねるほど肌の保水力が低下し、乾燥しやすい状態になります。

このような乾燥への対策としては、保湿成分を含んだスキンケア製品──たとえばヒアルロン酸やコラーゲン配合のもの──を取り入れることが効果的です。

また、朝の洗顔後には保湿をしっかり行うことが重要です。これは、エアコンによる乾燥や日中にさらされる紫外線などの外的刺激から肌を守り、うるおいとバリア機能をしっかり整えるための、1日の始まりに欠かせない習慣です。

肌本来の機能を損なわないスキンケア習慣を保つ

潤いのある美肌を保つためには、肌の持つ本来の力を引き出し、それを損なわないようなスキンケア習慣が欠かせません。肌にはもともと、健康な状態を維持するためのさまざまな機能が備わっています。例えば、「排泄機能」では、汗を通じて体内の不要な老廃物を排出する働きがあり、「分泌機能」では、皮脂腺から分泌された皮脂が皮脂膜を形成し、外的刺激から肌を守ると同時に、水分の蒸発を防いでうるおいを保つ役割を果たしています。

さらに、肌は一定のリズムで細胞が入れ替わる「ターンオーバー(肌の代謝)」を繰り返しています。表皮の深部で生まれた新しい細胞は、少しずつ肌の表面へと押し上げられ、一定の周期で古くなった細胞と入れ替わっていきます。この代謝サイクルがスムーズに行われているほど、肌は健康的に生まれ変わり、潤いのある若々しい状態を保ちやすくなるのです。

肌本来の機能を守る、クレンジング・洗顔という小さな習慣

スキンケアの基本は「クレンジング・洗顔」「保湿」「UVケア」の3つですが、なかでもクレンジングや洗顔は、肌表面の汚れを落とすだけでなく、肌本来の働きを守り引き出すうえで非常に重要なケアです。

特にアルカリ性の洗顔料を使用した際には、肌に備わる「アルカリ中和能」が作用します。これは、洗顔後に肌が一時的にアルカリ性へと傾いた際、肌が自らの力で弱酸性へと戻そうとする働きのことです。このプロセスで酸性物質が生成され、肌のターンオーバー(代謝)も適度に刺激されて活性化します。ターンオーバーがスムーズであればあるほど、肌は健康な状態を保ちやすくなり、うるおいを維持する力も高まるのです。

「アルカリ中和能」について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご参考ください。
お肌のはなし ~スキンケアアイテムの弱酸性と弱アルカリ性について~

エアコンの効いた室内での乾燥対策ポイント

エアコンが効いた乾燥しやすい室内環境で、肌のうるおいを保つための対策ポイントをチェックしてみましょう。

加湿器や濡れタオルで湿度を保つ

エアコンの効いた乾燥した室内で肌の乾燥を防ぐためには、加湿器を活用して適度な湿度(40〜60%)を保つことが効果的です。加湿器がない場合でも、濡れタオルや水を張った容器を置くことで、空気中の水分量を手軽に増やすことができます。

エアコンの風向きを調整する

直接肌に風が当たると、水分が奪われて乾燥を悪化させる原因になるため、エアコンの風向きを天井や壁に向けるなど、肌に直接風が当たらないように工夫しましょう。扇風機やサーキュレーターなどを併用して風を分散させるのもおすすめです。

衣類やストールで直接風を避ける

エアコンの風が避けられないときは、肌を覆う衣類やストールなどで防御することも有効です。首元や腕、脚など露出しやすい部位を覆うだけでも乾燥を和らげる効果が期待できます。天然素材の通気性のよい布を選ぶと、快適さもキープできます。

日中にできる乾燥対策の工夫

オフィスや自宅でこまめに保湿ケア

日中はエアコンや外気の影響で肌が乾燥しやすくなります。オフィスや自宅では、こまめにハンドクリームや保湿ミストなどを使用して、肌のうるおいを保つことが大切です。とくに手や顔まわりは乾燥しやすいので、気づいたときにすぐケアできるよう、デスク周りに保湿アイテムを常備しておくのもおすすめです。

水分補給で体の内側から乾燥を防ぐ

肌の乾燥対策は外側からのケアだけでなく、内側からのアプローチも重要です。こまめな水分補給を心がけ、体内の水分バランスを整えましょう。カフェインの多い飲み物は利尿作用があるため、できるだけ常温の水やハーブティーなどを選ぶと効果的です。体内のうるおいが保たれることで、肌の乾燥予防にもつながります。

エアコンによる肌乾燥とその対策のまとめ

ここまで見てきましたとおり、エアコンが手放せない夏の時期でも、肌の乾燥を防ぐには、日常のちょっとした対策と正しいスキンケアが大切です。室内の湿度を意識して調整したり、風が直接肌に当たらないように工夫したり、衣類で肌を守るなどの環境づくりに加え、こまめな保湿ケアや水分補給を日々の習慣にすることがポイントです。さらに、肌のもつ本来の働きをサポートする洗顔やスキンケアアイテムを選ぶことで、乾燥に負けない健やかな肌を育んでいきましょう。

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