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お肌のはなし ~ 若く見える人の特徴とスキンケアのポイント ~

身の回りに「どうしてそんなに若々しく見えるの?」とうらやましく感じる人はいませんか?見た目を若く見せようと服装に気を使っても、年齢とのギャップが際立ち、かえって老けた印象を与えてしまうこともあり、難しいものです。
若々しく見える人には、日々のバランスの取れた食事と適度な運動で保たれている健康的な体型や、良い姿勢を意識して背筋の衰えを防ぎ、美しい姿勢をキープしているというような共通の特徴があります。
また、シミやしわが少なく、潤いとハリのある肌、ツヤとコシのある髪を保っていることも、若々しさを感じさせる人の特徴です。肌や髪の若々しさを保つためには、正しいスキンケアやヘアケアを習慣化することが大切で、誰にでも実践できる取り組みです。これらはすでに日常的に行っていることなので、「新たに始める」という負担がなく、続けやすい点も魅力です。ここでは、スキンケアとヘアケアに焦点を当て、若々しさを保つためのポイントをご紹介します。

若く見える人の共通点

肌にハリやツヤ、透明感がある

若々しい印象を与える肌のハリやツヤ、透明感は、主にコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸、セラミド、そしてターンオーバーの働きによって決まります。コラーゲンとエラスチンは肌の弾力を支えて肌のハリを保ち、ヒアルロン酸とセラミドは水分を保持して潤いとツヤをキープする役割を担います。また、ターンオーバーが正常に機能することで、古い角質が剥がれ落ち、透明感のある肌が生まれます。

シミやシワが少ない

シミやシワは、見た目年齢を大きく左右する要素です。シミは、紫外線の影響でメラニン色素が増えたり、ターンオーバーが乱れてメラニンが排出されず肌に沈着することで生じます。一方、シワは、加齢などによりコラーゲンやエラスチンが減少し、肌の弾力が低下することで発生します。これらを防ぐためには、紫外線対策を徹底し、ターンオーバーを整えて肌の機能を維持することが大切です。また、エイジングケア成分を含むコスメを取り入れることも大切です。

目の下にクマがない

目の下のクマには、「青クマ」「茶クマ」「黒クマ」の3種類があります。青クマは、血行不良によって血管が透けて見えることで生じ、寝不足や疲労、ストレスなどが主な原因です。茶クマは、紫外線によって生成されたメラニン色素が、目元の摩擦などによって沈着し、くすんで見える状態です。黒クマは、加齢による皮膚のたるみや凹みによって影ができることで生じます。クマを解消するためには、青クマには生活習慣の改善、茶クマや黒クマにはスキンケアを取り入れたケアが中心となります。

髪にコシやツヤがある

髪のコシとツヤは、加齢や紫外線、パーマ、栄養不足、乾燥、摩擦、血行不良などで失われやすくなります。これらを維持するためには、適切な頭皮ケアが重要です。頭皮ケアは血行を促し、毛根に栄養を届けて髪の健康を支えます。また、皮脂バランスを整えることで抜け毛予防にも効果があります。シャンプーや頭皮マッサージにより、頭皮環境を整えることが、コシとツヤのある髪を維持するための重要なケアになります。

若さを保つスキンケアのポイント

肌の若さをキープするには、毎日のスキンケアを習慣づけ、年齢に応じたお手入れをすることが大切です。ここからは、基本のケアから美肌を育むための生活習慣まで、無理なく実践できるポイントをわかりやすくご紹介します。

1. 正しいクレンジングと洗顔

クレンジングと洗顔で肌を清潔に保つことは、若々しい肌を維持するために欠かせないスキンケアの基本です。適切に行うことで、肌の排泄機能と分泌機能が正常に働き、健康的で美しい肌を保つことができます。肌に汚れが残ったままだと、老廃物の排出が妨げられ、毛穴の詰まりやターンオーバー(肌の新陳代謝)の乱れを引き起こす原因となります。さらに、皮脂の分泌が滞ることで、肌を守る皮脂膜が十分に形成されず、外部刺激から肌を守るバリア機能が低下してしまいます。このように、クレンジングと洗顔は、肌の健康を維持し、若々しさを保つために重要な役割を果たします。

クレンジングや洗顔の際に弱アルカリ性の洗顔料を使用すると、肌は一時的にアルカリ性へと傾きます。その後、肌が本来の弱酸性の状態に戻ろうとする「アルカリ中和能」が働き、この過程でターンオーバーが適度に刺激されます。その結果、新しい細胞の生まれ変わりが促進されやすくなり、健やかな肌の維持につながります。

特に就寝前には、クレンジングと洗顔を忘れずに行うことが重要です。日中はメイクなどで肌が覆われ、長時間にわたって負担がかかっています。眠る前にしっかりとメイクや汚れを落として清潔な状態に整え、肌を負担から解放するようにしましょう。さらに、クレンジングと洗顔後は、あえて保湿ケアをせず、素肌のままで就寝することが推奨されます。就寝時には、肌が何にも遮られず解放された状態にすることで、本来の働きが十分に発揮できるようになります。

こうした、就寝時の肌の働きを活かすことで、健康な美肌を維持することを目的としたスキンケア法に、「夜だけ美容断食(びようだんじき)」と呼ばれるスキンケア法があります。

ご興味のある方は、以下の記事も併せてご参照ください。
肌本来のチカラ「肌力」を活かしサポートするスキンケア法「夜だけ美容断食」

2. 適切な保湿ケア

適切な保湿ケアは、肌の若々しさを保つために欠かせません。年齢とともにコラーゲンやヒアルロン酸などの潤い成分が減少し、肌の乾燥やハリの低下が進みます。これを防ぐには、水分と油分のバランスを整え、肌のバリア機能を強化することが重要です。バリア機能が低下すると、外部刺激に敏感になり、肌荒れやシワ、シミの原因となります。また、乾燥した肌はメラニン色素が生成されやい肌環境であるため、くすみやシミを引き起こしやすくなります。そのため、適切な保湿を行い、肌の透明感を保つことが大切です。

保湿ケアを効果的に行うためには、まず自分の肌質に適したスキンケアアイテムを選ぶことが重要です。乾燥肌、脂性肌、混合肌によって必要な水分・油分のバランスが異なるため、化粧水・美容液・クリームを適切に使い分けるようにしましょう。ただし、夜の就寝前は保湿はせずクレンジングと洗顔だけに留め、素肌をすっきりと解放した状態で就寝することをおすすめします。睡眠中、肌は本来の修復機能を活発に働かせるため、過度なスキンケアを控え、自然な状態で休ませることが美肌を保つ秘訣です。

また、肌の状態は季節や環境の影響を受けるため、定期的にチェックしながら最適なケアを続けることで、ハリと潤いのある健やかな肌を維持できます。

3. 紫外線対策を徹底する

紫外線は波長の長さによりUV-AとUV-Bに分類され、それぞれ異なる肌ダメージを引き起こします。UV-Aは「生活紫外線」とも呼ばれ、屋内にも届き、肌の奥深くまで浸透してシワやたるみ、潤いの減退を引き起こします。UV-Bは「レジャー紫外線」として肌表面に強いダメージを与え、炎症やメラニン生成を促進し、シミやそばかすの原因となります。加齢によりターンオーバーが遅れるとメラニンが沈着しやすくなるため、紫外線対策は年間を通じて欠かせません。日焼け止めを使用する場合は、PAがUV-A、SPFがUV-Bを防ぐ指標となります。また、紫外線防御効果のある基礎化粧品の使用なども対策として有効です。

若さを保つヘアケアのポイント

若さを保つには、スキンケアだけでなくヘアケアも欠かせません。ツヤとコシのある髪を維持するためには、毛髪の健康な成長サイクルを整えることが重要です。髪は通常、3〜6年の周期で自然に生え変わりますが、血行不良やストレス、ホルモンバランスの乱れ、皮脂の過剰分泌、ビタミン不足などが原因でこのサイクルが乱れると、成長途中の髪が寿命を迎える前に抜け落ちてしまいます。髪の健やかな成長のためには、生活習慣を見直し、栄養バランスを整え、頭皮を清潔で潤いのある状態に保つことが大切です。

また、加齢や紫外線、パーマ、乾燥、摩擦などは髪のツヤとコシを損ないやすいため、適切な頭皮ケアが必要です。頭皮マッサージやシャンプーで血行を促進し、毛根に十分な栄養を届けることで髪の健康をサポートし、皮脂バランスを整えて抜け毛を防ぎます。毎日の頭皮環境を整えることが、若々しくハリとツヤのある髪を維持するための重要なポイントとなります。

まとめ:若く見える人の特徴とスキンケアのポイント

ここまで、若々しさを保つためのスキンケアとヘアケアの要点についてお伝えしてきました。スキンケアでは「正しいクレンジングと洗顔」「適切な保湿ケア」「紫外線対策の徹底」を心がけることで、肌の健やかさと美しさを守ることができます。また、ヘアケアでは「毎日の頭皮ケア」を習慣化することで、ツヤとコシのある健康的な髪を維持することが大切です。

なかでも、就寝前のクレンジングと洗顔は重要です。一日の汚れやメイクをきちんと落とし、肌を清潔に保つことで、肌を日中の肌負担のストレスから解放し、睡眠中に働く肌の機能が十分に発揮できる環境を整えます。こうした毎日の積み重ねが、肌本来の美しさを引き出し、健康的で若々しい印象を保つ秘訣です。ぜひ、日々の習慣として役立ててみてください。

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