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お肌のはなし ~ その肌のざらつき感は、毛穴の詰まりが原因かも ~

気になる肌のざらつき。肌がザラザラと感じる要因はさまざまですが、その中でも、主な要因として乾燥・ターンオーバーの乱れ・毛穴詰まりの3つが挙がります。ここでは、乾燥・ターンオーバーの乱れ・毛穴詰まりがザラザラ肌の原因になる理由と、改善のためのスキンケア方法などについて紹介していきます。

肌のざらつき感の主な原因は、
乾燥・ターンオーバーの乱れ・毛穴詰まり

肌がザラザラしていると感じる原因はさまざまですが、主なものを挙げると、乾燥・ターンオーバーの乱れ・毛穴詰まりの3つが挙がります。また、これらの3つは、その問題が相互的に関係する部分もあるため、これらを正しく理解し適切なケアをすることで、同時に対処していくことも可能です。

乾燥は、肌表面の潤いを失わせ、肌をざらつかせる

乾燥している肌は、水分だけでなく乾燥を防ぐ皮脂も不足しがちです。このため肌表面から潤いが失われ、触るとカサカサしたり、ザラザラした感触になります。

ターンオーバーの乱れは角質肥厚の原因になり、肌のざらつき、ごわつきにつながる。

ターンオーバーとは、肌の代謝、つまり肌細胞が新しく生まれ変わるサイクルのことです。肌の表面を覆う肌細胞は皮膚の内側で生成され、一定の期間を経て徐々に表面へ押し上げられます。そして、表皮に到達した肌細胞は寿命を迎えると垢となって剥がれ落ちます。その後、その下に待機していた新しい肌細胞が現れ、美しい肌表面を保つのです。

これらの肌細胞は角質とも呼ばれ、何らかの原因でターンオーバーが乱れると、寿命を迎えて剥がれるべき角質が剥がれずに残る状態になります。これが、重なり重層化すると「角質肥厚(かくしつひこう)」と呼ばれる状態になり、その状態になると、肌からは滑らかさが失われ、触るとザラザラしたりゴワついた感触になります

また、ターンオーバーの乱れは、肌のキメにも影響します。肌のキメとは、肌表面に刻み込まれた細かな凹凸のことです。肌の表面は、細かい網目状の溝(皮溝)と、ふっくらと盛り上がった部分(皮丘)があり、見た目は三角形の網目が張りめぐらされているような状態になっています。キメが整った肌とは、この三角形の凹凸の網目が細かく規則的に並んでいる状態の肌のことを指し、触り心地も滑らかでスベスベしていますが、キメが粗く乱れた肌は、触り心地もザラついた感触になります。

毛穴の詰まりは肌表面に凹凸を生じさせ、肌をざらつかせる

毛穴の詰まりは、毛穴内の皮脂腺から分泌される皮脂が古い角質などと混ざり角栓が形成されることで起こります。皮脂分泌の活発な部位では角栓が大きな塊に成長しやすく、これによりが毛穴が大きく開いたり、角栓の一部が毛穴外に突出したり、毛穴周辺が角栓に押し上げられて盛り上がったりします。これが肌表面に凹凸が生じさせ、触るとざらつきを感じるようになります

肌のざらつき感を改善するためのスキンケアのポイントは、洗顔とクレンジング

肌のざらつきの主な原因である乾燥、ターンオーバーの乱れ、毛穴の詰まりは、肌の健康な働きの衰えからくるものであり、加齢に伴い更に進行することが心配されます。この改善のポイントは日々のスキンケアにあり、適切なスキンケアを心がけることで健康な肌の機能を取り戻すことが可能です。

この時に大切なことは、スキンケアの基本に立ち戻ることです。特に、スキンケアの基本である「洗顔・クレンジング」「保湿」「紫外線対策」について、自身のこれまでのケアを振り返り、改善すべきポイントがないか確認することが大切です。

洗顔とクレンジングのやり方が適切でないと、肌の衰えに直結する

まず、やるべきことは、洗顔とクレンジングの見直しです。洗顔とクレンジングはスキンケアの中でも非常に重要で、その方法が適切かどうかが、肌の働きに大きく影響します。特に、汗や皮脂汚れ、メイク汚れなど、1日の汚れの落とし方が不十分で肌表面を清潔に保つことができていなければ、肌の衰えに直結します。

肌は体内の不要成分を汗として排泄することでデトックスして健康を保とうとします。また、皮脂を分泌することで肌表面を潤いで覆い、紫外線などの外部の刺激から肌を守るといった働きも持っています。こうした働きを持つ肌の表面に、洗顔とクレンジングが不十分であるためにメイク汚れなどが残ったままでは、汗腺や毛穴が塞がれた状態になります。このような場合、デトックスが不十分になり肌の健康を損なう要因となったり、皮脂が毛穴内に閉じ込められて溜まることで毛穴詰まりを引き起こしたり、また、肌の表面を潤いでカバーする力が損なわれ、乾燥がちの肌になります。

自分に合った洗顔料やクレンジングを使う

洗顔料やクレンジング剤は毎日使うものですので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。特に敏感肌の方は、肌に優しく、かつ洗浄力もある製品を選ぶようにしましょう。また、洗顔時の摩擦も肌に負担をかけるため、汚れを浮かせて落とす摩擦レスタイプのものがおすすめです。なお、肌表面のpH(ペーハー)が弱酸性であるため、同じ弱酸性を選びたくなるかもしれませんが、洗顔料とクレンジング剤に関しては、弱酸性ではなく、弱アルカリ性のものを選ぶことをおすすめします。

洗顔料、クレンジング剤は弱アルカリ性タイプが良い理由

洗顔料やクレンジング剤は毎日使うものですので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。特に敏感肌の方は、肌に優しく、かつ洗浄力もある製品を選ぶようにしましょう。

また、洗顔時の摩擦も肌に負担をかけるため、汚れを浮かせて落とす摩擦レスタイプのものがおすすめです。なお、肌表面のpH(ペーハー)が弱酸性であるため、同じ弱酸性を選びたくなるかもしれませんが、洗顔料とクレンジング剤に関しては、弱酸性ではなく、弱アルカリ性のものを選ぶことをおすすめします。

スキンケアアイテムの弱酸性と弱アルカリ性について、ご興味をお持ちのかたは、以下のコラム記事なども、ぜひご参考ください。

お肌のはなし ~スキンケアアイテムの弱酸性と弱アルカリ性について~

洗顔、クレンジング時のゴシゴシ洗いによる摩擦刺激が、肌のざらつき感の可能性を高める

洗顔やクレンジング時にゴシゴシとこするような洗い方は、肌のざらつき感の原因となる可能性があります。こすり洗いによる強い摩擦は肌の表面にある角質層を傷つけます。このことは、肌のバリア機能の低下につながり、肌のターンオーバーの乱れの原因となります。ターンオーバーの乱れは、肌のざらつき感と強く関係しているため、洗顔、クレンジング時は、強くこするような洗い方ではなく、指の腹などを使っての優しい洗い方を意識するようにしましょう。

朝と夜とで違う、洗顔・クレンジング後のケア

洗顔・クレンジング後のケアはスキンケアにおいて非常に重要なポイントですが、朝のケアと夜の就寝前のケアにはそれぞれ異なる役割があります。この違いを理解し、適切なケアを行うことで健康な美肌を維持することができます。

朝のケア

洗顔とクレンジング後のケアですが、1日の始まりでもある朝のケアの場合は、乾燥や紫外線対策を意識して、化粧水や美容液でしっかりと保湿し、UVケアを行うことが大切です。日中は強い日差しを浴びたり、エアコンなどの空調による乾燥した環境に長時間さらされることが多いため、肌が乾燥しやすい状態になります。乾燥が進むと、水分だけでなく皮脂も不足し、肌の潤いが失われてしまい、結果としてカサカサしたりザラザラした肌触りになります。したがって、ざらついた肌を防ぐためにも、朝の洗顔後には保湿と紫外線対策を意識したケアが必要です。

夜のケア(夜は肌の解放の時間)

1日の終わりの夜のケア(特に就寝前のケア)の場合は、肌の解放を意識したケアが大切です。夜の肌は、朝からの汗や皮脂、メイクの汚れなどで覆われています。この状態は、肌に一日中負担がかかっていることを意味し、肌の健康にとって良くありません。この負担を軽減するには、洗顔とクレンジングで一日の汚れをしっかり落とし、肌に負担をかけないすっぴんの時間を十分に確保することが重要です。
特に、就寝時間は、無理なく一定時間を確保しやすいということからもおすすめです。夜の就寝時の肌は、老廃物を排出し潤いを保つための分泌機能などの働きが活発で、こうした肌本来の働きを妨げないことが、肌のターンオーバー(肌代謝)の働きなどにも好い影響をもたらします。

このような、就寝時の肌本来の働きを活かしたスキンケア法として、「夜だけ美容断食」と呼ばれるスキンケア法があります。ご興味のある方は、ぜひ、以下のページなどもご参考ください。

与えないスキンケア「夜だけ美容断食とは」

「肌のざらつき感は、毛穴の詰まりが原因かも」まとめ

肌のざらつき感の主な原因には乾燥、ターンオーバーの乱れ、毛穴詰まりがあります。これらに対処するためには適切なスキンケアが必要です。特に重要なのが洗顔とクレンジングで、適切な方法を行っているかが重要なポイントとなります。自分の肌に合った洗顔料やクレンジング剤を選ぶことが大切で、特に弱アルカリ性のものが推奨されます。また、洗顔やクレンジングの際には強くこすらずに優しく洗い、肌に摩擦の負担をかけないようにすることが重要です。

朝の洗顔後のケアでは、日中の乾燥や紫外線から肌を守ることを意識し、化粧水や美容液でしっかりと保湿し、UVケアを行うことが必要です。夜の就寝前のケアでは、洗顔とクレンジングで一日の汚れをしっかりと落とした後、肌を解放することを意識し、肌に負担のかからないすっぴんの時間を確保しましょう。特に就寝時は肌の代謝が活発になるため、肌本来の働きを妨げないことが大切です。

以上、ご参考になりましたでしょうか?このようなケアを習慣化するとで、肌のざらつきを抑え健康な美肌を維持が期待できるようになります。ぜひ、今後のスキンケアにお役立てください。

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