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お肌のはなし ~ ノーファンデメイクに必要なスキンケアの基本 ~

ファンデーションを使わないノーファンデメイクには、「肌への負担が少なくなる」「自然な印象を与えられる」「メイク時間を短縮できる」「メイク崩れの心配が少ない」「スキンケアの効果を実感しやすい」「肌トラブルを避けやすい」などの理由から、関心を持つ人が増えているようです。しかし一方で、「紫外線によるダメージを受けやすい」といったデメリットもあるため、ノーファンデメイクを実践する際には、スキンケアへの十分な配慮が欠かせません。
さらに、ノーファンデによるナチュラルで薄いメイクを美しく見せるには、もともとの肌の状態が良いことが条件です。そのため、肌を健康で美しい状態に保つことを目指すスキンケアがとても重要なポイントとなります。ここでは、ノーファンデメイクを実践する際のスキンケアのポイントについて解説します。

なぜノーファンデメイクに興味を持つ人が増えているのか?

昨今のスキンケア意識の高まりにより、メイクだけでなく素肌を美しく保つことが重視されるようになってきています。ノーファンデメイクに興味を持つ人が増えてきているのも、こうしたことが背景にあります。健康な素肌を保つためには、日頃から肌への負担をかけないようなライフスタイルを心がけ、適切なスキンケアをすることが大切です。
肌に「化粧下地」「ファンデーション」「メイク」などを何層にも重ねて塗ることは、当然ながら肌への負担を増加させる要因となります。完全にノーメイクにすることは現実的ではありませんが、ノーファンデメイクを取り入れることで、重ね塗りの量が減り、肌への負担を和らげることができます。また、重ね塗りが少なくなることで、メイクがより自然な印象を与え、ナチュラルな素肌感を引き出すメイクが実現できるようになります。

ノーファンデメイクが関心を集める具体的理由

ノーファンデメイクが関心を集めている理由は、肌に優しく、自然な美しさを際立たせる効果があるためです。具体的には次の点が挙げられます。

  • 【肌への負担が少ない】

    ファンデーションには石油系の合成界面活性剤や防腐剤などの添加物が含まれる場合もあり、長時間使用すると肌に負担がかかる可能性があります。ファンデーションを使わないことで、肌への負担が減り、乾燥や毛穴の詰まりを防ぎやすくなり、健康な肌を保ちやすくなります。

    【メイク崩れが少ない】

    メイク崩れの原因は、乾燥による皮脂の過剰分泌やファンデーションの厚塗りなどが大きな要因です。皮脂や汗が分泌されると、その部分のファンデーションが浮き、結果としてメイクが崩れ、ムラが生じることがあります。ノーファンデメイクの場合、こうした心配が減ります。

  • 【ナチュラルな印象の見映え】

    ノーファンデメイクは、厚塗りメイクに比べて、肌の質感を活かしながら自然な透明感を保てるため、素肌に近い健康的でナチュラルな印象を演出することが可能です。

    【メイク時間の短縮】

    ファンデーションを省略できるため、メイク時間を短縮でき、忙しい朝にも余裕が生まれます。

ノーファンデメイク時のスキンケア

ノーファンデメイクには多くのメリットがある一方、いくつか気を付けるべき点があります。ファンデーションを使わないことでメイクが軽くなり、紫外線の影響を受けやすくなることや、ナチュラルで薄いメイクを美しく仕上げるためには、元々の肌状態が良好であることが必要になるためです。そのため、紫外線対策と、肌を健やかに保つためのスキンケアがとても大切です。

ノーファンデメイク時の紫外線対策

ノーファンデメイクには、ファンデーションだけを使わない方法と、化粧下地も使用しない方法がありますが、いずれの場合も紫外線対策が欠かせません。
スキンケアとして、化粧水や美容液を使用した後に、日焼け止めを塗ることが大切です。

なお、手順としては、日焼け止めを塗った後には、化粧下地を使用し、その上からメイクをするという手順になります。化粧下地を使わない場合でも、スキンケア後に日焼け止めを塗り、その上に直接メイクをするという手順になります。

また、日焼け止めの代わりに、日焼け止め効果のある化粧下地や基礎化粧品を使用するのも一つの方法です。

ノーファンデメイクのスキンケアではクレンジングが大切

ノーファンデメイクの魅力は、自然な仕上がりのメイクができる点ですが、その反面、肌の状態がそのまま見た目に反映されやすいという特徴もあります。そのため、健康な美肌を保つためのスキンケアは欠かすことができません。特に洗顔とクレンジングは重要で、これらを正しく行うことが、肌本来の力を引き出す最短の近道でもあります。

肌のターンオーバー(代謝)促進のサポート

洗顔、クレンジング時に、アルカリ性の洗浄剤を使うと、肌が本来持つ「アルカリ中和能」という機能が働き、その刺激により、肌のターンオーバーを促進する効果が期待できます。(石鹸はアルカリ性洗浄剤の代表例です。)ターンオーバーとは、古い細胞が新しい細胞に次々と置き換わるサイクルのことで、このサイクルが正常に機能することで、肌の若々しさが保たれます。このことからも、洗顔、クレンジングは重要です。

アルカリ中和能という働きと肌のターンオーバーの関係について、ご興味をお持ちの方は、こちらのコラムもご参考ください。
お肌のはなし ~スキンケアアイテムの弱酸性と弱アルカリ性について~

デトックス作用のサポート

肌の表面には、汗や体内の老廃物を排出する汗腺が多く存在しています。これらの汗腺が、排気ガスの汚れやメイクの残留物などで塞がれたままの状態になると、不要な物質が排泄されずに体内に残り、健康に悪影響を与える可能性があります。洗顔やクレンジングは、こうした汚れをしっかり落とすことで汗腺が塞がるのを防ぎ、排出機能をスムーズに保ち、デトックスの働きをサポートします。こうして、肌の健康が保たれることで、美肌の維持を支えています。

毛穴詰まりの解消と肌の潤いのサポート

肌の表面には多数の毛穴があり、その奥には皮脂を生成する皮脂腺があります。皮脂腺から分泌された皮脂は、毛穴を通じて肌表面に広がり、外部の刺激から肌を守りながら、肌に潤いを与える大切な役割を担っています。しかし、洗顔やクレンジングが不十分で汚れやメイクの残留物によって汗腺が塞がれると、皮脂が毛穴に溜まり角栓が形成されます。この角栓が原因で、毛穴の開きやいちご鼻などのトラブルが発生するのです。また、皮脂の保護機能が弱まることで、肌はカサつきやすくなり、様々な刺激に対して肌トラブルを引き起こしやすくなります。これらの点からも、洗顔とクレンジングがスキンケアにおいて非常に重要であることが分かります。

毛穴詰まりのケアについて、ご興味をお持ちの方は、こちらのコラムもご参考ください。
お肌のはなし ~ 毛穴詰まりの原因、角栓。NGケアと正しい毛穴ケア ~

ここまで、ノーファンデメイクを行う際には紫外線対策と洗顔・クレンジングが非常に重要であることを説明してきましたが、これらに加えて、もう一つのスキンケアの基本である保湿ケアも同様に欠かせません。しかし、間違った保湿ケアを行うと、かえって逆効果になることもあります。

保湿ケアにおける注意点

保湿ケアは、スキンケアの基本で非常に重要ですが、就寝前は避けるようにしましょう。睡眠中も肌は活発に働いており、汗腺からは汗や体内の老廃物を排出し、皮脂腺からは皮脂が分泌されて肌を潤いで満たし、外部の刺激から守っています。日中はメイクなどで肌が覆われているため、汗腺や皮脂腺が塞がれがちですが、メイクを落とした後のすっぴんの時間で肌を解放することが、美肌を保つための大切なポイントです。

寝る前のスキンケアは、洗顔と軽いスキンケアに留めて、肌を清潔にした状態でそのまま眠ることが、美肌を保つための近道です。

就寝前の保湿ケアをやめ、睡眠中に肌が本来持つ機能を活かして健康な美肌を維持することを目指すスキンケア方法として、「夜だけ美容断食」という方法があります。

「夜だけ美容断食」というスキンケア法にご興味のある方は、こちらの記事も併せてご参考ください。
肌本来のチカラ「肌力」を活かしサポートするスキンケア法「夜だけ美容断食」

ノーファンデメイクに必要なスキンケアの基本のまとめ

ここまでノーファンデメイク時のスキンケアについて説明してきましたが、ノーファンデメイクは「肌への負担が少ない」「自然な印象を与えられる」「メイク時間の短縮」といったメリットから、多くの注目を集めています。しかし、メイクが薄くなることで、紫外線の影響を受けやすくなり、肌の状態がそのまま見た目に反映されやすいというデメリットもあります。そのため、適切なスキンケアが非常に重要です。

紫外線対策としては、スキンケア後に日焼け止めや、日焼け止め効果のある化粧下地や基礎化粧品を使用することが推奨されます。加えて、洗顔、クレンジング、そして保湿ケアは、健康で美しい肌を保つためには欠かせません。

また、肌本来の機能を最大限に活かすためには、「夜だけ美容断食」などのスキンケア法が効果的です。なお、保湿ケアは欠かすことのできない重要なケアですが、就寝前だけは避けるようにし、洗顔とクレンジングで肌を清潔にして肌を休ませる時間を確保することが美肌を保つためのポイントです。

以上、ノーファンデメイクのスキンケアについてご参考になりましたでしょうか?ぜひ、日々のお肌のスキンケアにお役立てください。

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