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お肌のはなし ~ クレンジング・洗顔は絶対に「こすらない」!美肌のための摩擦レス習慣 ~

毎日のクレンジングや洗顔、あなたはついついゴシゴシこすっていませんか?実はその「こすり洗い」が肌トラブルの大きな原因になっているかもしれません。摩擦による刺激は、乾燥・くすみ・たるみなど、あらゆる肌悩みを引き起こす要因になります。美肌を保つためには、「こすらない」洗顔習慣を身につけることがとても重要です。

なぜ「こすり洗い」がNGなのか?

クレンジングや洗顔は、非常に重要なスキンケアですが、「こすり洗い」はNGです。肌はとてもデリケートで、ちょっとした摩擦でも角質層や皮脂膜が傷ついてしまいます。その結果、肌のバリア機能が弱まり、外部刺激に対して無防備な状態に。これが原因となり、乾燥や肌荒れ、ニキビ、くすみなど、さまざまな肌トラブルを引き起こすリスクが高まります。そのため、クレンジングや洗顔は優しく丁寧に行うことが大切です。

肌トラブルの原因は“摩擦”にあり!

肌をこすることで生じる摩擦は肌表面を直接傷つけるだけでなく、摩擦刺激に対する反応が、さまざまな肌トラブルとして現れてきます。たとえば、摩擦によって角質層が損傷すると、肌が本来持っている保湿成分であるNMF(天然保湿因子)をはじめ、皮脂までもが失われやすくなり、乾燥やバリア機能の低下を招きます。その結果、肌は外からの刺激に対して過敏に反応しやすくなり、赤みやかゆみ、肌荒れといった症状が現れやすくなるのです。

さらに、こうした摩擦の刺激は肌内部でメラニンの生成を活発にし、シミや色素沈着の原因にもなります。また、乾燥やバリア機能の乱れは、毛穴詰まりや角栓の発生、ニキビの悪化といった肌トラブルにもつながり、全体的な肌の健康を損ねることにもなりかねません。

こすり洗いが誘発する肌トラブルや老化の進行

こすり洗いは肌にさまざまな悪影響を及ぼすため、以下に、摩擦によって引き起こされる肌トラブルについて詳しく見てみましょう。

こすり洗いが誘発する肌トラブル:肌の乾燥と老化の進行

こすり洗いによる摩擦は、肌表面にある角質層を傷つける大きな原因となります。角質層が損傷を受けると、肌本来の保湿成分であるNMF(天然保湿因子)が失われやすくなります。NMFは、角質層の内部で水分を保持する重要な役割を担っているため、これが減少すると角質層の水分量も低下し、肌が乾燥しやすい状態に陥ります。乾燥が進むと肌のバリア機能も低下し、紫外線や摩擦などの外部刺激に対して無防備になりがちです。その結果、小ジワの発生やハリの低下、くすみ、肌のざらつきといった老化の進行が目立つようになってしまいます。

こすり洗いが誘発する肌トラブル:毛穴詰まり、角栓、ニキビなどの悪化

こすり洗いによって肌のバリア機能が低下すると、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)のリズムが乱れやすくなります。これにより、古い角質がうまく剥がれ落ちず、毛穴に蓄積されることで毛穴詰まりや角栓が発生しやすくなります。さらに、毛穴が塞がれることでアクネ菌が繁殖しやすい環境が整い、ニキビができたり、既存のニキビが悪化したりする可能性が高まってしまいます。

こすり洗いが誘発する肌トラブル:くすみ、シミ、色素沈着

こすり洗いによる摩擦刺激は、肌内部でメラニンの生成を促進する原因となります。過剰に生成されたメラニンがうまく排出されず肌内部にとどまると、色素沈着を引き起こし、結果としてくすみやシミといった肌トラブルへとつながってしまいます。

こすらずにクレンジング・洗顔をするには

クレンジングや洗顔料は「充分な量」で

クレンジングや洗顔料が少ないと、肌同士が直接擦れ合うことになり、摩擦が生じやすくなります。そのため、クレンジングや洗顔は十分な量を使い、肌の上で指が滑らかに動く感覚を大切にして、優しく行いましょう。

手のひら全体を使ってなでるように

クレンジングや洗顔の際は、手のひら全体を使ってやさしくなでるように洗うのが理想的です。指先だけで洗うと一点に力が集中しやすくなりますが、手のひら全体を使えば圧力が均等に分散されるため、肌への摩擦ダメージを抑えることができます。このようにやさしく洗うことで、肌への刺激が最小限に抑えられ、乾燥や肌荒れのリスクを軽減することが可能です。また、手のひらで包み込むように丁寧に洗うことで、肌に必要な潤いを守りながら、不要な汚れだけをやさしく取り除くことができます。

拭き取るときも肌をこすらない

タオルでゴシゴシ拭くのも摩擦になります。タオルで顔を拭く際は、ゴシゴシこすらず、柔らかいタオルをそっと当てて水分を優しく吸い取るようにしましょう。摩擦を避けることで、肌への負担を軽減できます。

こすらないケアにおすすめのアイテム

摩擦による刺激を避けながらクレンジングや洗顔を行うためには、使用するアイテムの選び方も重要です。肌を強くこすらなくても汚れをしっかり落とせる、摩擦レス設計のクレンジング剤や洗顔料を選ぶことで、摩擦による負担を最小限に抑えることができます。

まとめ

美しい肌を保つためには、毎日のクレンジングや洗顔で「こすらない」ことがとても重要です。摩擦による刺激は、乾燥・シミ・ニキビ・肌の老化といったさまざまなトラブルの引き金となります。肌への負担を減らすためには、洗浄料を適量使い、手のひら全体でやさしく包み込むように洗い、柔らかいタオルでそっと押さえるように水分を取ることがポイントです。さらに、摩擦を抑えた処方のスキンケアアイテムを取り入れることで、肌への優しさがより高まります。こうした「こすらない」ケアを日々の習慣にすることで、健やかで透明感のある肌を目指せます。ぜひ、日常のスキンケアに取り入れてみてください。

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